桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】
何を得物(えもの)として斬るのかはよくわからなかったけど、逃げ去る奴らなんかには目もくれず、振り返り絡まれていた子たちに微笑を見せた。
「大丈夫? ごめんね、怖い思いさせちゃったかな」
……その甘い声に、我慢きかなくなりました。
「行ってきます!」
「「どこに⁉」」
二人の制止を無視し、駆け寄った。
いきなり傍に現れたことにびっくりされたのか、こちらを見てぽけんとした顔をされた。
でもそんな顔も可愛い……。