桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】
☆名前@公園 side桐
「お前、なんで本名隠してるわけ?」
「………なんですか、藪から棒に」
部活も休日の今日、公園で氷室くんとバスケをする約束をした。
恋理ちゃんにどうしたらいいのかわからないと嘆いた氷室くんは、「でも、出来たらまたボールには触ってほしい」という答えを見つけた。
ただこれは、氷室くんの中にずっとあった思いだそうで、本人は「まだ答えじゃない」と言っていた。
それでも、一歩――の半分でも、進めたんじゃないかな。
そんな、やっぱり穏やかな氷室くんと約束をしていた。
……はずなんだけど。