桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】
「彼方は誘ってない。恋理には今日桐さんと遊ぶって伝えた」
「あたしに言ったら彼方にも通じるってわかるでしょうに」
「恋理ちゃんが来てくれるのは嬉しい限りだ」
ボソッとした恋理の声を聞いて、桐さんはキリッとした瞳で断言した。
やっぱり桐さんは潔いよな。
そういうのって、カッコいいと思う。
「じゃあ諦めろ」
「……つまりは氷室くん」
彼方を無視して俺に向いてきた。