桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】


「じゃあ彼方。明日よろしく」



「早ぇな。まさに昨日の今日って」
 


正しく言うなら今日の今日か、と彼方が時計を見る。



「善は急げ」



「膳(ぜん)を急いでくれ。まだ腹空いてる」



「………食いしん坊」



「安里はいいのか?」
 


自分の部屋のベランダに移ったところで背後から不審な声がした。



< 241 / 339 >

この作品をシェア

pagetop