桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】


「めか……はっ?」
 


目隠しってなんだし作ったってなに⁉
 


なにを創造したの⁉
 


呆然とする私に、恋理ちゃんはすこしもじもじしながら続けた。



「私の目って、もうどうにもならないのよ。視力だけだったらメガネで矯正出来るし、バスケするならコンタクトでもいいんだけど、

反射能力って言うのかな……視力以外の部分がダメになっちゃってるの。

それってたぶん、心的なものもあるんだろうけどね。だからその辺りはがんばっていくわ。

それでさ、生まれつき目が見えない人もいるじゃない? 

そういう人たちや近い人たちの立場で出来るスポーツを作るために、創部しました」



「そ、創部したんですか……」
 


行動力ハンパねえ。



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