桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】
「どした?」
振り向くと、恋理は何やら厳しい顔をしている。
「桐のことは聞いたわじゃないわ何もあたしは聞いてないわ」
「……うん」
そっか……桐さんから聞いたのかな?
でも恋理の泡喰った隠し方からして、気づいて訊いたんだろう。
正直俺も、桐さんがそうはっきり言って触れて廻ってるってのは……きついって言うか、いや。
「あのね、ひむ」
「うん」