桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】
誕生日は俺のが早いけど、恋理に弟扱いされるのは当たり前のことだった。
まさかそんなこと……、うん? それを何で恋理が謝るんだ?
「だから……氷室、あたしが彼方に告白するまで、そういうの自分に駄目だって言っちゃってたんじゃないかな、て……」
「………」
その可能性は大有りだ。
恋理に逆らえないのは俺の性(さが)かってくらいだから。
「だから……氷室、桐のことすきでしょう?」