桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】


やっと、恋理がこちらを見た。頭抱えてた間に泣きかけたのか、目が薄ら紅い。
 


 俺は、
   桐さんが。



「………うん」
 


それがあった。
 


俺には、桐さんがすきな気持ちがあった。
 


師弟関係がなくなっても、俺には小さな気持ちだけは、あったんだ。
 


恋理の刷り込みの所為で告白しなかったとか、今の今まですきだって気づかなかったとか……色々理由はあるけれど。
 


逃げ口みたいな理由はあるけれど。



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