桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】
ひむが俺たちから離れないといけないと思っていた。
でも、離れるだけの理由が見つからなかった。
俺に、恋理とひむを比べるだけの問いかけが見つからないでいたように。
その折の安里だ。
ひむも直感とか、そういった反応であのとき駆け寄ったのだと思う。
『この人なら理由になれる』
とか、そんなこと。
ひむはそんなこと、はっきりとは意識してないだろうけど。