桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】


ひむが俺たちから離れないといけないと思っていた。
 


でも、離れるだけの理由が見つからなかった。
 


俺に、恋理とひむを比べるだけの問いかけが見つからないでいたように。
 


その折の安里だ。
 


ひむも直感とか、そういった反応であのとき駆け寄ったのだと思う。



『この人なら理由になれる』
 


とか、そんなこと。
 


ひむはそんなこと、はっきりとは意識してないだろうけど。




< 331 / 339 >

この作品をシェア

pagetop