桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】
☆幼馴染の悩み@図書室 side恋理
「教室ではメガネなのね」
図書室の一角。
彼方は普段はかけていないメガネをして、机に向かっていた。
ひむは彼方を勉強大すきっ子って言うけど、本当にそうだと思う。
隣の椅子を引いて座ると、彼方は顔をあげた。
――いつもと違って、薄いガラス一枚を隔てた彼方の瞳。
~~~やばいっ、ドキドキしてきた……ひむも連れてくるんだった……。
「もう終わったのか?」
隔てるものがあっても変わらない、彼方の微笑み。
落ち着かせ、心臓。