桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】
「桐が着替えてくるって言うから、先に彼方呼びに来た」
「ひむは?」
「向こうで待ってるわ。……ねえ、彼方」
「うん?」
「彼方は……桐のこと嫌いなの?」
思い切って、訊いてみた。
言葉にしなければ、どれほど近い存在でもわからないから。
「何で?」
「だって、何よ敵対宣言って。彼方、女の子に喧嘩売るようなことないじゃない」
「あー、まあ喧嘩は売ったけど……。嫌いっつーか気に喰わない。あいつは」