桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】


「……なんで?」



「……俺の大事なモンの片割れ、かっさらっていきそうだからかな……」



「大事なものが二つに分かれちゃうの? え、壊れてない? それ」
 


彼方の大事なものなら、あたしだって護りたい。



そう思いながら言うと、彼方はメガネの奥で苦笑した。



「大丈夫、壊れてないよ。それに、片方は絶対手に入れるから」



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