未定
どうやら転校生は黒髪の男の子のようだ。

金髪じゃなくてよかった。

「黒瀬新一です。アメリカからやってきました。よろしくお願いします。」

帰国子女ねぇ。

英語とかペラペラなんだろうなぁ。

なーんかあの子見たことあるんだよなぁ。

「じゃあ、黒瀬の席は大島の隣な。」

「はい。」

ぇ。私の横?

皆見てるんですけど?

「宜しくな!大島!」

「は、はあ。」

そんな笑顔で挨拶されても、視線が気になって挨拶出来ないんですけど。

ー昼休みー

私と結衣は食堂にいた。

「いきなり、美夏のとなりかぁ。
うらやましい!」

「はぁ?何処が?皆の視線が痛いだけだよ!授業中本当視線しか感じなかったよ!」

「まぁ。あんだけカッコよかったらしょうがないでしょ!」

「そうだけどー?授業中だけじゃないの!休み時間とか女の子いっぱい集まってくるんだよ!?」

あの転校生のおかげでさんざんな日だ。

授業中は視線が痛いし、休み時間は女の子達が隣に集まって座れないし。

女の子がうちのクラスだけならいいけど、他の
クラスの子もくるし

毎回結衣の席に避難しないといけない。

「はー。ご馳走様」

「あー。早く帰りたい。席替えしたい。。」

「今月始まったばっかりだから当分無理だね。」

「わかってる。わかってるよぉぉぉぉぉお!」

だめだ、泣きそう。


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