未定

10年前の初恋相手

一人の下校は凄く早かった。

いつも、結衣と寄り道したり遊びにいったりするからなぁ。

家の前までくると、大きな引っ越しやさんの車が止まっていた。

私の家のとなりに引っ越してきたみたいだ。

もしかしてアイツが帰ってきてのかも？

私は家に慌ててはいった。

―――――そう、アイツとは私の初恋の人だ。

幼なじみで、ちょっと意地悪だけどいつも私を私を助けてくれた大好きだったひと。

私もアイツの父親がアメリカの医者で知り合いだったから親も私達も中がよかったんだ。

「お母さん！隣に引っ越してきたのって！」

「あら、お帰り。うふふ！裕也君よ。挨拶してらっしゃい」

裕也と名前を聞いただけで、私の顔はみるみる笑顔に変わってくる！

裕也だ！やっと帰ってきたんだ！やっと会える！

10年ぶりに！

裕也は10年前、6歳の時にお父さんのいるアメリカにいってしまって以来一度もあっていなかった。

「ゆーや！」

私は10年前みたいに勝手に玄関を開けて入る。

玄関を開けた先には男の人が１人。。。

背が高くて、黒髪で、私と同じ学校の制服をきている。

そう。今日転校してきた黒瀬君みたいな。。

「えぇぇぇぇえ！黒瀬君！？裕也！？」

「あ？大島だっけ？何のよう？」

いやいや。

なんでそんなに普通にいるの？

ここ、裕也の家でしょ？

てか、裕也は？

まさかの人違い！？