シャンプー
「何やってんの?」
「じ、自習ですけど…」
「ほぉ〜真面目だねぇ。」
他愛のない会話。
しばらくの無言のあと、彼はこんなことを言った。
「なんか…いい匂いだな。お前。」
「へっ!?」
突然のことにパニックになるわたしの頭。
いい匂い?うそっ!?
大山君がこっちに歩みよってくる。
どんどん大山君との距離が近づいてくる…!
「この匂い…シャンプーかなんか?」
大山君がわたしの髪をすいてくる。
恥ずかしいよ…
一通りわたしの髪で遊んだ大山君。
「俺はその匂い好きだぜ?」
ニカッと笑う大山君。
「あ、ありがとう…」
きっとわたしは今、赤面しているのだろう。