ライオンとパンダ
第九章
 何か気が動転してさぁ、気が付いたら思いっきりパンダの事叩いてた。

 涙なんか見せちゃったし。

 でも私の涙見てどんな顔してたのかは、見れなかった。

 いや、見たく無かったのかな。

 何も言わず、行き先もわからず走り出してた。

 何だろう、こんな日に限って夕日が綺麗だよ。

 あーあぁ、さっきまで後輩に運命語ってたくせして。

 バカだなぁ私・・・。

 あーぁいつの間にか、こんなとこまで走って来ちゃった。

 何だろうこんな一日になると思わなかったよ。

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