ライオンとパンダ
 僕の父親は大手企業の社長をしています。

 僕もいずれは父親の後を継ぐつもりでした。

 しかし僕はライバル企業である会社に無理やり就職させられていました。

 父には世間の目というものが一番大事らしく、ライバル企業と仲良く見せるには僕がライバル企業に就職することが打って付けだったのでしょう。

 もちろん相手側の社長の娘さんも父の会社に就職。

 父の思惑通りに進んでいました。

 しかし僕はある事情で会社を辞めたくなり、それを相手側の娘さんに話したところ。

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