ライオンとパンダ
 だから答えが出なくても、答えを求めたいんだ。

 もう29歳だもんね、神様私に答えを教えて下さい。

 騒がしい日曜日の夜はとても肌寒く、白い息が暖かく顔に覆い被さった。

 夢とか希望とか未来とか将来とか考えるよりも、ただ。

 ただ今を必死になりたいから。

 会いに来たよパンダ。

「ハァハァ。」

 でもね、パンダの部屋のベルをならしたけど、ライオンだって言ったけど、パンダの反応は意外だった。

 いや、少し予想してた言葉だったかも。

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