ライオンとパンダ
「あっ、来られました?あなたがうちの旦那の愛人ですか?」

 ってあかりさんの声と、こっちに向かって来る足音が聞こえた。

「この人が僕が大好きなライオンさんだよ。」

 そう呟いたパンダの言葉に聞き覚えの有るような声で、

「ライオン?」

と言った後、足音が私の前で止まったのを確認して。

 私が顔を上げると、そこにはアンビリバボーな世界が広がっていた。

 それは嘘で有ってほしい出来事で。

 世界が爆発するぐらいの衝撃が私の目に突き刺さった。


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