ライオンとパンダ
 えぇ、私が昔を思い出している間、いつの間にか、ストーカーはうつぶせにさせられ、曽和子に顔を地面に押し付けられ、はいていたズボンとパンツは脱がされ、膝を曲げてお尻を突き出した格好になっていた。

 曽和子が暗殺者のようにコートから焼き肉のタレ入りの水鉄砲を取り出し、私の方をニャっと見たので。

 私はそぉーと顔を手でかくした、そう私も自分でSだと思っているが、さすがに見れないものは見れないのだ。

 私が顔を隠した瞬間、ストーカーの何とも言えない叫び声が、街中に響き渡った。

 見ていないのでどうかはわからないが、恐らく曽和子はストーカーのお尻のね、あれにね、水鉄砲を突き刺してね、発射したんだと思うのよね。

< 60 / 479 >

この作品をシェア

pagetop