誠の桜に止まる蝶
「はあ・・・」

沖田さんは困ったように宙を見ながら頭をかく。

「ん?沖田さんどうしました?」

「蝶があんまりかわいいこと言うから意地悪する気がなくなっちゃったよ。」

「なっ。」

思わずまた赤くなる。

「ふふっ。元気な蝶もいいけど、おとなしい蝶も悪くないね。」

「ん?どうしてですか?」

「そばに置いておけるから♪」

「なっ!私は小鳥なんかですか!」

「さあね♪」

やっぱりドSな沖田さん。

だけどいつもよりは優しい。

怪我してちょっとよかったと思った。
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