誠の桜に止まる蝶
すごい・・・綺麗な子だ・・・

天女がいるならばきっとこの子のことを言うのだろう。

桜の木から舞い降りてきたら桜天女と言ったところだろうか?

彼女はゆっくりと瞼を上げる。

「桜の精霊かと思った。」

「え?あなた誰?」

彼女は不思議そうに尋ねる。

「俺は新撰組一番隊隊長沖田総司。」

「沖田、総司・・・・?」

驚いたように2,3度瞬きを繰り返す。

「うん。そうだよ?」

「あの、今は何年?」

「ん?文久4年だよ?」

「文久4年・・・・」

何を考えているのか、難しい顔をしていた。
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