誠の桜に止まる蝶
「蝶・・・・」

「っお父様、お母様!」

下にはお父様とお母様が居た。

「私、私・・・・」

「わかっているわ。蝶。」

「戻ってきちゃったの・・・・どうして・・・・?これじゃあ・・・沖田さん・・・助けられない・・・。」

私は泣きながらつぶやく。

「おぬしは歴史にかかわりそうになったからじゃよ。」

「え?」

「池田や事件に本来お前は関わっていない。だから、もどってきてしまったのじゃよ。」

お父様が冷静にいう。

私は木を降りてお父様とお母様のもとに駆け寄る。

「お願いお父様お母様!!私、過去にもう一度行きたいのっ!!!方法をしっているんでしょ?教えて??!!!」

「いいや、だめじゃ。」

お父様が首を横に振る。

「なぜっ?」

「歴史を変えるのは大変なリスクがいる。そんな危険なことをさせるわけにはいかぬのじゃ。」

私はお父様の服を使む。

「っリスクなんかどうでもいいのっ!!私は、私は沖田さんを、みんなを助けたいだけなのよっ!!!」

「蝶・・・・」

お母様が私の名前を呼ぶ。
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