誠の桜に止まる蝶
「あなたのおじい様にあたる無月からもう貰っているわ。」

凛さんが綺麗な雫のペンダントを見せる。

「おじい様・・・・」

私はおもわず涙が零れた。

私は本当にたくさんの人に愛され、守られているんだなって改めて思ったら涙が止まらなかった。

「蝶。よく聞いて。後世に語り継がれる歴史はね、、真実ばかりではないのよ。だから歴史そのものを変えなければいいのよ。」

「え?」

「後世には沖田総司は結核となったと書き記されている。だけど、治ったとも悪化したともはっきりと明確には記されていないわ。だから一度沖田総司は結核を発症する。そのあとにあなたの力を使えばいいのよ。」

「凛さん・・・・」

「さあ、あなたを幕末へと飛ばすわ。桜、手伝って。」

「仕方がないわね。蝶のためですもの、手伝ってあげるわ♪」

「二人とも・・・・ありがとお・・・。」

私は深々と頭を下げる。
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