誠の桜に止まる蝶
「蝶。これは私からのプレゼントよ。」

そう言って凛さんは私に術をかける。

「これは?」

「あなたがお母様とお父様から受け継いだ霊力、それにあなたの霊力がこれで解放されるわ。その力であなたの大切な人を守ってきなさい。」

「っはい!」

私の体がふわりと舞い上がる感覚がする。

「蝶!元気でね?」

「うんっ!桜もお父様とお母様をよろしくねっ?」

「まかせてっ!」

私は桜の笑顔を見届けて最後の時をとんだ。
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