誠の桜に止まる蝶
「あれ?」

私はもう一度総司のおでこを触ってみた。

熱が、下がってない・・・・

どうして?

私は一生懸命考える。

もしかして・・・・

総司の結核を治した時に、癒しの力が何らかの影響を体に与えたのかもしれない。それに対処するために熱をだしてるのかも・・・

もしそうなら癒しの力は使えない。

「んっ・・・・」

私がそんなことを考えていると総司が目を覚ます。

「あ、総司。おはよう。」

「おはよう・・・頭が痛い。」

「熱があるのよ?」

「ああ・・・だからこんながんがんするんだ・・・」

「私ちょっと水でタオル濡らしてくるから待ってて?」

「ん。」

総司は私を離す。
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