誠の桜に止まる蝶
「わっ!」
私は誰かに目隠しされる。
一瞬驚いて変な声を出してしまうけれどすぐに誰だかわかる。
この愛しい手は・・・
「総司、いたずらしないでよっ!」
「あはは。ばれちゃった?」
「当り前でしょ?」
私と総司は相変わらずな感じです。
「桜見てたの?」
総司がそっと私の横に立つ。
「うん。私たちが出会ったのも桜の季節だったなあってね。」
「ああ、そうだね。俺はあのとき本当に蝶のこと桜の精だと思ったんだよ?」
そういって優しく私を抱きしめる。