誠の桜に止まる蝶
あたりにははらはらと桜が待っているだけ。

ああ、そうか。

俺はなんとなく一人でなっとくする。

俺は近い将来桜がよく似合う女の子に出会うんだ。

なぜか、そんな予感がした。

あの子に早く逢いたい。

不思議とそんな気持ちになった。

「おい総司!!てめえいつまで休息してるつもりだ!!」

土方さんが不機嫌気味にこちらに寄ってくる。

「ああ、無駄に元気な土方さん。」

「無駄にってなんだよ!!稽古お前待ちなんだから早くしやがれ!」

「ったくいわれなくても行きますよ。まったく土方さんは短期だなあ・・・」

「総司、てめえ・・・」

「ほらほら行きますよ。」

「覚えてろよ・・・」

怒っている土方さんをあしらいながら歩き出す。
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