誠の桜に止まる蝶
九尾の狐であり、神様でもあるお父様。

そしてお母さまをとても愛している。

そんなお父様を私はすごい尊敬している。

だけど・・・

いつもこうやって私を見つけ出してしまうすこし厄介な人です。

「あっ刹那！！蝶いた？」

ぱたぱたとお母様が走ってくる。

その様子をお父様は愛おしそうに見つめている。

真実の愛で、結ばれた二人。

すこし羨ましいなって思ってしまう。

そんなことを考えているとお母さまが私たちの元へとたどり着く。

「おお、ここにおったぞ」

ゆったりと微笑み私を地面へ降ろす。

「もう・・蝶！逃げなくてもいいじゃない。」

そういって少し頬を膨らませている私のお母様、瑠璃。

お母様は桜乙女なんだ。

人々を癒し、魔を払い、守る力を持っている。

私のこのきれいなピンクな瞳はお母様譲り。

娘の私がいうのもなんだけどお母様はすごいかわいい人。

だからお父様とお母様のような夫婦に私も将来なりたいと思っているんだ。

「ごめんなさいーい。」

私はしぶしぶ謝る。
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