月の綺麗な夜に。

考えがまとまらないうちに、卓也ちゃんが、

「そろそろ行こうか?」

ってみんなに声を掛けた。




本当はもっと早く気がついた筈なのに!


だって最近は、お婆ちゃんもお母さんもほとんど帰って無かったのに。


私は自分の事でいっぱいだった。


レオに聞いたらすぐに解る話だった筈なのに。


ただ、クロに逢いたくて、みんなの話しをちゃんと聞いていなかった。


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