月の綺麗な夜に。

レオは箱のなかで、固まってる。


「レオ、着いたよ。出ておいで。」

お母さんが優しく声をかけた。


やっと落ち着いて、辺りを見回して、ほっとしたみたい。



『レオ!大丈夫?』



「ごめん、取乱しちゃった。」



いつも冷静なレオが、子供みたいでおかしかった。


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