月の綺麗な夜に。

「好きなだけ、おってくれていいからね。」


お母さんは、優しく声を掛けてくれた。




『ありがとうございます。』

伝わるかわからないけど。




あと2日。

あと2日だけ、ここに居させて貰おう。




待っててって言ったのに、そのまま居なくなるなんて、出来ない。



ちゃんとお別れしなくちゃ。


前のお家を勝手に出て来た事を、少し後悔した。



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