月の綺麗な夜に。
思い切って橋を渡り始めると、見覚えのある景色が広がって来た。
橋を渡りきって土手に上ると、前に住んでいたお家が見えた。
家の前には、卓也ちゃんの車が………ある?
あれ?何で車があるんだろう?
あわててお家に走った。
間違いない!
卓也ちゃんのだ!
『ただいま〜!帰ってきたよ〜!』
大きい声で呼んでみたけど返事は無かった。
玄関を開けようとしたけど、鍵が掛かってるみたいで開ける事は、出来なかった。