月の綺麗な夜に。

昨日は疲れたので、橋の袂で寝ることにした。


朝早くからの鳥の鳴き声で目が覚めた。




『早くお家にかえりたい。』





とりあえずそのへんをウロウロしてみる。




しばらくすると知らない叔父さんが鳩や雀に餌やりにやってきた。


お腹がへっているので、ウロウロと近ずくと、


「なんや。お前も腹へってんか?」

といいながら食パンを分けてくれた。





『どうもありがとう。』


満面の笑みを浮かべてお礼を言うと、


「かわいいやっちゃな〜!」

と頭をなでながら、

「はよ、お家に帰り。」

と言った。




解れば私もかえりたい!
そう想ったがお礼だけ言うとその場を離れた。





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