月の綺麗な夜に。

『何いい子ぶってんのよ!』



「いい子にしていないと友香理が悲しむからね。」



私の問掛けにレオは答えたが、その瞳には、やはり悲しみが浮かんでいた。

「迷惑はかけないって決めたんだ、よろしくね。」



レオは落ち着いて返事をしたが、私はお兄ちゃんが欲しかったわけでもないし、なんでそんなに落ち着いていられるのか分からなかった。


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