月の綺麗な夜に。

私は身軽だから、ジャンプは得意!
レオは重いから、肩までジャンプは出来ない?のかもね。
と思っていたら、帰って来た卓也ちゃんに後ろから、ジャンプ姿勢をとってる。


『危ない!』


私が叫ぶと同時にレオがジャンプした。


「痛っ…!」

つんのめって、こけた卓也ちゃんが、振り返る。


「レオ!お前は乗らなくていいからね。」

怒っている様子もなく、レオの頭を撫でながら言った。



『レオは重いから、ちゃんとやるぞって言わなくちゃ。』


「卓也ちゃんなら大丈夫かなと思って。」



先に飛ぶ態勢を見せてからなら大丈夫だと思うけど、さっきのはどう見ても“ドロップキック”でしょ。
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