月の綺麗な夜に。

どうしたら、戸を開けられるようになるのか、教えてもらうことにした。

「両手で戸を掴んで開けたらいいからね。」

丁度、着物を着ている人が、扉の前に正座して両手で開ける感じ。本当にレオは普通に開ける。ガラッと開けると全開って感じで。

やっぱり体重差が大きいのか、私はちょっとしか開けられないので、後は頭をつっこんで、からだを押込む。


「慣れれば出来るようになるよ。」

レオは言いながらガラッと戸を開けて出かけて行った。


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