月の綺麗な夜に。

「僕は誰も怨んでないよ。だって友香理さんに逢えたから。」


レオは、生まれた時に友香理のもとへ貰われて来たのだと言った。

本当はみんなと一緒にいたかった筈なのに。



『寂しくなかったの?』



「それ以上に大切にして貰ったからね。」



レオの話しを聞いて思い出した。
ここに来た時のことを。


でも、強がっているんだろうな。
友香理ちゃんが帰った後は寂しそうだもん。



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