月の綺麗な夜に。

『ちょっと待ってよ。』

行ってしまいそうな、クロを呼び止めた。



「他に何か?」

なんで、冷たいの?
仲良くしたいだけなのに!



段々、悲しくなって来た。




言わずに我慢していたら、

「ごめん。ちょっと言い方が悪かったよ。」


焦りながら、答えるクロがなんだか、可愛く見えた。




私はつい、口走ってしまった。




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