月の綺麗な夜に。

子供達も、目が見えるようになったらしく、ガサガサ押入れの中を歩き回る。

そろそろ押入れから出て、みんなにお披露目しようと思う。



「ただいま。」


あっ!洋子ちゃんが帰って来た。
丁度いいタイミング!

私は押入れから出て洋子ちゃんの肩に乗った。


「チャゲ!久しぶり!」

洋子ちゃんは嬉しそうに声をかけてくれた。
私も肩に乗ったまま頬擦りする。

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