晴、時々雨


「翔乙莉~。会いたかったよ~。」

『わあ、雅美。会いたかったって、さっきまでお昼一緒に食べてたじゃん。』

「ヘヘっ」



〈おーい、皆席につけー。授業始めんぞー。〉


(何なんだろう、この人。超意味分かんないんだけど…。ちょこちょこ変な事して…付き合ってる訳じゃ無いし。しかも今日初めて知り合ったばかりだよ??初めましてだよ私達。おかしいよね?前の学校でもこんな感じだったのかな?誰でも良いの?もしかして今流行りのチャラ男!?「君、カワウィーネー。」とか言うの?……)


キーンコーンカーンコーン

「翔乙莉、帰ろ。」

『あ、うん。』

(もう授業終わってるし。今日、全然話聞いて無いよ…)

「陛太くんバイバーイ。」
「うん。バイバイ。」

「また明日な、翔乙莉。」

『え、あ、うん。また明日…。』


「えー。何!?どーいう事??出来ちゃったの?いつの間にー。」

『いや、そん』

「違うよ。相葉さん。そんな関係じゃないよ。」

(え~。キッパリ否定するんだ。あんな事しといて。意味分かんない。)


「だよね~。あ、ねえねえ、陛太くんも一緒に帰ろうよ。ねえ翔乙莉~~。」

『あ…うん、良いよ。』

「じゃ、決まり。早く行こ。優紀さん、優紀さん。」

『もう、雅美ったら。』

「校舎でたら走ろうね。」

『はいはい、いつも通りね。あのね、陛太くん。雅美は私の執事に早く会いたいから、いつも走って行くの。頑張って着いてきてね。』

「うん、分かった。」



階段降りて校庭へ。


「よーい、ドンっ」

『もう、雅美早いな~。』








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