晴、時々雨



(なんか心臓がドキドキする…。あいつに好きとか言われたから?でも遊びで言っただけ。本気にしてどうするの。大丈夫かな私。疲れておかしくなっちゃったかしら?)


カチャ

「お嬢様。到着致しました。」

『ありがとう。』

「お嬢様、美しくていらっしゃいます。今日こそは告白されるよう頑張って下さい。」

『大きなお世話よ!!』


私は背を向け歩いて行った。


「行ってらっしゃいませ、お嬢様。」



(もう。また変な事言いやがって。また心臓がドキドキしてきた…
それより何よ。今日こそはって。)


バン

『わぁ!!』

「ごきげんよう、翔乙莉。」

『ああ、ごきげんよう。雅美。』

「ビックリした??」

『ビックリしたよ~本ト雅美はこういうの好きだよね。』
「えへ。」


『てかなんで、いつもいつも雅美がごきげんよう。とか言っちゃってるの?』

「良いじゃん、良いじゃん。」


この子は


相葉 雅美 (ソウバ マサミ)


私の幼馴染みである。


「今日も優紀さんかっこよかったね。」

『見てたの?』


そう。優紀さんとは私の執事の事だ。

優紀 星偉優 (ユキ セイヤ)


優紀っていう名字だから

「よく、女って間違えられます。名字なんでございますが。」

って優紀が言ってたな。


雅美には執事がいない。

というか普通の家だから執事なんかやとえない。


「ねえ~今日送ってよ~。優紀さんに会いたい~。」

『ええ~。』

「お願い!!翔乙莉ちゃん。」

『も~分かったよ~』

「やった~。」

(いつもすぐ許してしまう。ま、雅美だしいっか。)


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