あなたがくれたもの



『雨音怪我ないのか?』


先生はカウンターから身を乗り出していた



『はい。すいません』



先生なんか焦ってる?



『俺捨ててくるから雨音は孝輔に水だしてて』



『わかりました』


私は言われた通りに先生に水を出した。



『悪いな』



『いいえ』



やっぱりおかしい


『先生?何かに逃げてても何も始まらないし後悔しますよ』



なんで私があんなこと言ったのかわからない。







でも・・・先生は私みたいになって欲しくないから
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