あなたがくれたもの


『勇人じゃなくてなんであんたが生きてるのよ!』


岬さんはまだ私を殴っていた


お父さん死なせてごめんなさい。



岬さんは奇声を交えながら言った



『あんたが死んだら皆幸せね?』








やっぱり私じゃなくてお母さんお父さんが生きてたほうが良かったんだね



『―――生きていてごめんなさい。』



岬さんは涙を拭いてどっかに行ってしまった



『―――雨だ』



空が私の代わりに泣いてくれてるみたい



『―――馬鹿みたい』


人生を考えた罰だ



こんなの生き地獄だよ
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