あなたがくれたもの
『そっかぁ〜わかった』
絵美は悲しそうな顔で私に言った
『じゃあ卓と三人かぁ』
彼女と二人で行けよ
『私今日サボるから』
私は一言だけ言って席を立った時
『・・・雨音話あるの』
絵美が今にも泣きそうに言った
『手短によろしく』
『―――屋上行こ』
怠いなぁ保健室で寝る予定だったのに
『わかった。なら早く行こ』
『うん!』
私と絵美は教室から出ても一言も話さず
距離も人が三人分ぐらい空いていた。