待ち受けカノジョ。
「平石くん、カッコよくなったね!」
だいぶ興奮気味の私。
「これで彼女できるだろ!」
部屋に戻った滝山君は、いつもの七三頭にガリ勉メガネのオタクモードにチェンジ中。
このギャップにも慣れてきた私。
「ありがとう。私にもさりげなく見せてくれて」
「うん。奈緒にも見せたかったから」
突然画面の近くにニュッと現れた滝山くんが、私を覗き込んで言う。
「変われるんだよ、変わりたければね」
「え?あ、うん?」
よく分からないけど、うなずいちゃった。
あ、そういえば!
「ねぇ、友美さんが言ってた『かわきゃん』って何?」
「女の子のファッション雑誌」
「グランプリっていうのは?」
「奈緒さ、うちのクラスの千夏知ってる?」
「ああ、内藤さん?」
「そう。その子がさ、前に“KawaCan”の私服コンテストでグランプリ取ったんだよ。そん時に千夏の服選んで髪型決めたの、実はオレ」
「え、そうなの!?」
やっぱ、才能あるじゃん!