待ち受けカノジョ。

飛びついて携帯を取り上げようとしたオレを、森田がヒョイっとかわした。


「は？なんだよウゼーな！」

「それ、消せよ！」

「オマエ何者？しつけーとこの写メ、ネットにバラまくぞ？」


グッ……


冷酷そうな笑みを浮かべる森田の細い目が、さらに細くなる。

「ふ～ん、オマエ、コイツの事好きなワケ？」

「うるせーよ！」

「残念だなぁ、少年。ナオチャンはヤラしてくんねーよ？」

片手で携帯を投げてはキャッチしながら、オレの前をゆっくり横切る森田。


小バカにしやがって！


「そーだ！」

森田が振り向き、オレの耳元でささやいた。

「コイツの友達の『モモカ』とかいう女にしろよ。すぐヤレるぜ…？」