待ち受けカノジョ。
壁にかけられた、マーメイドラインのウエディングドレス。


友美さんがずっと作っていたのは、お母さんのだったんだね…


「こんな年になってドレスを着るなんて、なんだか恥ずかしいわ」

泣き止んだお母さんの頬が、ポッと赤くなる。

「大丈夫、絶対似合うから!だって友美さんが作ったんだもん」


優しいアイボリーの色は、お母さんの雰囲気そのもの。


「おっ!素敵じゃないか!!」

何事もなかった様子で部屋に入ってきたおじさんは、ドレスに釘付けになった。


「じゃ、早いうちにどこか教会を探さなくちゃね。なぁ?順子」

「義明…」


おじさんが暖かい笑顔でお母さんの肩を抱く。

お母さんはおじさんの胸に寄り添う。

幸せそうに微笑む2人。


あらら~、ラブラブの新婚さんみたいじゃん。


ってことは…

オレ、まさかのオジャマ虫??
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