待ち受けカノジョ。
次の日、父ちゃんと友美さんの店の改装工事を横目でチラ見しながら通った。
入り口に覆われたシートで中の様子は見えないけど、ドカンバタンと作業してる音が聞こえる。
今度はどんな店になるんだろう。
楽しみだなぁ~
「ああ、またつながらない…」
携帯を片手にウロウロしながら、焦ってる感じの現場監督らしい人、発見。
「どうかしました?」
監督の背中に声をかける。
ビクッとして立ち止まり、腰を低くしてそ~っと振り返った監督の、ひきつった笑顔。
「滝山さん、すみませんです~。ありゃ?」
ごめんね、父ちゃんじゃなくてオレで。
「あ、あの、お宅さんは?」
「滝沢の息子です」
「ああ!ムゥスコさんでしたかぁ!!」
監督はちょっと方言まじりの早口でしゃべり倒す。
「ちょうど良かった!実はですね、ちょっと手違いがありましてですね。さっきから滝沢さんに連絡を取っているんですけども、なかなか電話に出ていただけないんですねコレが」
タオルで汗を拭いながら、困り果てている様子の監督。
ああ、電話なんかつながんないよ。
父ちゃんは、今頃フィジーでバカみたいに遊びまくってるんだから!
入り口に覆われたシートで中の様子は見えないけど、ドカンバタンと作業してる音が聞こえる。
今度はどんな店になるんだろう。
楽しみだなぁ~
「ああ、またつながらない…」
携帯を片手にウロウロしながら、焦ってる感じの現場監督らしい人、発見。
「どうかしました?」
監督の背中に声をかける。
ビクッとして立ち止まり、腰を低くしてそ~っと振り返った監督の、ひきつった笑顔。
「滝山さん、すみませんです~。ありゃ?」
ごめんね、父ちゃんじゃなくてオレで。
「あ、あの、お宅さんは?」
「滝沢の息子です」
「ああ!ムゥスコさんでしたかぁ!!」
監督はちょっと方言まじりの早口でしゃべり倒す。
「ちょうど良かった!実はですね、ちょっと手違いがありましてですね。さっきから滝沢さんに連絡を取っているんですけども、なかなか電話に出ていただけないんですねコレが」
タオルで汗を拭いながら、困り果てている様子の監督。
ああ、電話なんかつながんないよ。
父ちゃんは、今頃フィジーでバカみたいに遊びまくってるんだから!