待ち受けカノジョ。
歩道の真ん中に、バッタリ倒れている女の子。

あれ?ウチの学校の制服じゃん。


「ちょっと~!気をつけてよー!」


んんっ?


この子の顔、どっかで見たような気がする。


四つんばいで、ゆっくり近寄る。

「も…もしもし?」


返事どころか、さっきからピクリとも動かない。


ヤ、ヤバいんじゃない?これ。


「だ、大丈夫!?」


おそるおそる手を伸ばして彼女の肩に触れようとした、その瞬間。


ダラッ

「うわぁっ!!」


彼女の額から赤黒い血がゴボッとあふれ出し、頬を伝わって首の方まで一気に流れた。


コレはヤバい!!!

きききききき救急車!!

けけけけけけ携帯!!


いそいであたりを見回し、植え込みの下に落ちていたオレの携帯を拾い上げた。


1・1・0

あっ、0じゃないや、

1・1…


ユラッ


あっ……あれ?

< 22 / 321 >

この作品をシェア

pagetop